フリーランスに向いていない性格5タイプ。当てはまったら黙って会社勤めを続けましょう。
テレワークやフリーアドレスでの勤務が一般的になりました。「この働き方だったら会社辞めてフリーランスになってもあまり変わらないんじゃ」と思う方も多いかもしれません。しかし、在宅やノマドなど働くロケーションは同じでも、フリーランスと会社員という立場は全く異なります。今回はフリーランスに向いていない性格をご紹介します。当てはまる方は会社勤めを続けたほうがいいでしょう。
営業力がない、営業が苦手
フリーランスは基本的に外注されて仕事を受け、案件分の報酬を得るという働き方です。つまり案件を受注できなければ一銭も入りません。暇にしていても給料が保証されている会社員とは大きく異なります。
仕事を得る方法として多くの元会社員が思い描くのが「これまで付き合いのある取引先から仕事をもらえるように働きかけをしよう」というもの。もしかしたら最初は仕事をもらえることがあるかもしれませんが、会社員時代の人脈だけで長くやっていくことはできません。会社員時代は営業が仕事をとってきてくれたかもしれませんが、フリーランスは自分で仕事をとりにいかなければならないのです。
つまり新規開拓や売り込みができるかどうかがフリーランスとして身を立てるために大切です。さらに言うと「新規で受注を得るためにどのような動きをすればいいか」を逆算して考え実際にアクションを起こせる人でないと、独立の時点で仕事があったとしても確実に先細りします。
これら全てをひっくるめて「営業力」が必要というわけです。どれほど能力が高くても営業力に自信がなければ、あなたの能力を評価してくれる会社に雇われて働く方が安全です。
コミュニケーションや提案が苦手
「一人で働けるのがフリーランスの魅力なのだから、コツコツ静かに仕事をするのが好きな自分は向いているはず。」と考える方は多いのではないでしょうか。確かにそういう側面はありますし、業務に臨むにあたっては一人でコツコツできるのは適性と言ってもいいかもしれません。
しかし、フリーランスに仕事を発注するのは企業の担当者です。業務上のやりとりは当然必要ですし、自分から提案もしなければならないこともあります。案件に関するやりとり全てを自分で対応しなければならないため、分業制だった会社員時代よりもコミュニケーション能力や提案力が求められるのです。
得意な業務だけに集中したいという方にはフリーランスは向いていません。コミュニケーションや提案力に自信がないのであれば、会社員を続けた方が無難です。
受身なタイプ
フリーランスは自分から仕事を取りに行ったり、提案をすることが、案件を得る上での生命線です。これらの行動は自発的な姿勢に基づいています。自分で計画を立ててそれに向かって動けない人はフリーランスには向いていません。
仮に受け身の姿勢でフリーランスとして運良く生計を立てられたとしても、受け身のタイプだと収入を向上させるのは難しいかもしれません。受注金額の交渉ができない可能性が高いからです。
誰かから指示された内容をこなしていくほうが好きなタイプは、会社員を続けた方が身のためです。
孤独が苦手
「会社員時代は常に誰かが周りにいて、仕事に集中できなかった。フリーランスなら一人だからより業務が効率化するはず」と考える人は多いかもしれません。
確かにその通りなのですが、逆にいうとフリーランスはずっと一人です。楽しいことがあっても辛いことがあっても話す相手はすぐそばにいません。それどころか朝起きてから寝るまで誰とも口を聞かないことは日常茶飯事でしょう。
家族がいれば会話はできるかもしれませんが、仕事関係で感じたことや考えたことに共感してもらうことは難しいでしょう。同僚が近くにいて雑談や愚痴を気軽に話せる会社員の環境は実は貴重なのです。
孤独に耐えられない人はフリーランスに向きません。精神的なバランスを崩してしまう可能性が高いです。
自己管理ができない
フリーランスは会社組織と違って、何をしていてもどのような時間の使い方をしても誰もとがめる人はいません。極端な話、1週間の内6日遊んでいても、本人の財政状況が問題なければそれでいいのです。
そのため、怠けようと思えばいくらでも怠けられますし、根を詰めて仕事をしようと思えばいくらでも働くことができます。これは両方とも危険です。前者はキャッシュフローが不安定になりますし、後者は健康面で問題が発生しかねません。
フリーランスは24時間365日、仕事とプライベートの境目がない生活をすることになります。だからこそ、自己管理を行い仕事と日常生活の組み立てをバランスよく行う必要があるのです。
「自己管理をうまくする自信がない」「会社員時代と同じような時間帯での働き方をしたい」
上記のような方は会社勤めを続けることをおすすめします。
フリーランスは常に逆算が必要
フリーランスが長く収益を上げ続けるには逆算が必要です。目標の収入を得るにはどれくらい働けばいいか。案件を得るためにどのようなアクションをどれくらい起こせばいいか。まずは食べるために働くわけですから、どうやって収入を得るかをシビアに考える必要があるのです。
今回ご紹介した「フリーランスに向いていない性格5タイプ」に当てはまった人でも、自分の性格を理解した上で最悪の状況にならないように逆算してアクションを起こすことができれば、フリーランスとして生計を立てられる可能性はあります。
まずは自分の性格を見つめ直して、弱点とも言うべき5タイプに当てはまるかどうか、そこをカバーするためにどうするか考えて調べてみましょう。ここすら考えたり調べること自体ができない人は、絶対にフリーランスになってはいけません。